ロボット研究部 公式キャラクター
部の顔になるキャラクターの提案と制作
プロジェクト概要
私が部に提案し、部員と協議しながら部を挙げて制作した、ロボット研究部の公式キャラクター、乃木須創愛と衣笠明星です。技術一色になりがちな部活動の展示に、専門外の来場者でも親しみを持てる入口を用意する試みで、文化祭2022の展示で実際に活用しました。
きっかけ
私がロボット研究部の部長として文化祭の展示企画を推進していた時期、前年までの展示に対する来場者アンケートには、「専門的すぎて途中で見るのをやめた」という声が繰り返し記載されていました。
展示は、部の活動を外部に披露できる年に一度の機会です。途中で離脱されれば、どれほど優れたロボットを製作していても、その魅力は伝わりません。とりわけ、入部を迷っている新入生に届かないことは、翌年の部員獲得、ひいては部の存続に直結する問題でした。ロボットに関心のない来場者や、入部を迷っている新入生の足を止めさせるには、技術の説明より先に、親しみを持てる入口が必要です。そう考えた私は、部の顔となるキャラクターを提案しました。
キャラクターの設計と展開
部員の要望を反映しながら調整した、衣笠明星の立ち絵の初稿(注釈入り)キャラクターのデザインは、部の主たる支援者であるOBと、入部を迷っている新入生の双方に最も訴求する造形を、部員と徹底的に議論して設計しました。大洗の町おこしに代表されるキャラクターを活用した広報活動や、企業のキャラクター展開も参考にしました。キャラクターを活用した展示の在り方自体についても、博物館やイベント展示への部員の派遣や、自らの現地訪問を通して研究しました。
乃木須創愛の立ち絵ラフ(注釈入り)
乃木須創愛の設定資料。プロフィールと外見の指定をまとめた依頼仕様書
衣笠明星の設定資料。プロフィールと外見の指定をまとめた依頼仕様書
展示室の受付に案内役として設置した、乃木須創愛の等身大パネル文化祭2022のロボット研究部の展示では、音声ガイドと組み合わせて展示の案内役に据え、来場者がキャラクターの案内で展示を一周する動線を設計しました。更に入口には等身大パネルを設置し、CMや階段広告にも積極的に起用して、キャラクターの効果を最大限に発揮させました。部の保有する工作機械で制作したオリジナルグッズの頒布も実施し、大きな注目を集めました。
結果
キャラクターを含めた展示改革の結果、文化祭2022のロボット研究部の展示への来場者数はCOVID-19流行前の9倍に達し、展示は最優秀展示賞を受賞しました。
部員全員での記念撮影。両端に公式キャラクターの等身大パネルこの企画は、部の結束にも寄与しています。卒業した現在でも、後輩たちが自発的に制作したキャラクターのグッズが手元に届くことがあります。代替わりを越えて、現在も部に愛されるキャラクターになりました。
二人のキャラクターのクリアファイル
アクリルスタンドのグッズ展開
UVプリンタで制作したデフォルメキーホルダー
金属加工とアクリルのキーホルダーこの企画では、キャラクターを活用した広報の力も実感しました。キャラクターは、技術自体に関心のない人の足を止めさせ、グッズにも広告にも展開でき、時間の経過と共に愛着を蓄積します。一体のキャラクターが、展示の体験のみならず部の雰囲気まで一変させます。この知見は、外部の人の受け止め方から逆算する発想と共に、その後の展示でも、ピッチでも、製品開発でも活用し続けています。