電動キックボード "Skip"
車体から電装まで自作した電動キックスクーター
プロジェクト概要
フレームから電装まで自ら設計した電動キックスクーターです。購入すれば済むものをあえて製作し、ブレーキランプやウインカー、ナンバープレートの取り付けまで、公道走行を想定した装備を整備しました。
製作の動機
ロボコンで機構も回路もソフトも経験してきましたが、人が乗る乗り物には、強度や安全、法規という別次元の設計制約があります。移動手段を確保したいという実益が半分、残り半分は、保安部品まで含めた一台を、全て自力で設計できるのか検証したいという意図でした。
製作した車体
自作LEDリングウインカーの点灯試験フレームとステアリングはAutodesk Inventorで設計しました。電装はLTspiceを用いて昇圧コンバータ回路を設計し、基板も自作しています。ヘッドライトやブレーキランプ、自作のLEDリングウインカー、ナンバープレートの取り付けといった保安部品は、最初から設計に織り込みました。
自作した保安部品ユニットの設計CAD。尾灯・制動灯・反射器・ナンバー取付部を一体化ロボットなら試作と破損を繰り返せば済みますが、人が乗る乗り物では、その進め方は通用しませんでした。電源回路はシミュレーションで挙動を検証してから実装する、通常より一段慎重な手順を踏みました。
法規への適合
交付されたナンバープレート公道を走行させる前提だったため、法規への適合には特に注力しました。関係する法律の条文と省令を1件1件確認し、保安部品の一つひとつが基準に確実に適合するよう設計に反映しています。併せて、適合していることを項目ごとに示す資料も自ら作成しました。最終的に、相当な分量の書類になっています。
自作した性能諸元の書類
保安基準への適合を示す説明書類
ナンバープレートを取り付け、金閣寺門前にてロボットとは異なり、人が乗るものは製作して動作すれば完成ではありません。法規と書類まで含めて一台を完成させる経験を得ました。